世界初だった無料メーリングリストのアイデア
本日はお忙しいなか、お越しいただきありがとうございます。ひらめき財団代表理事の福井です。宜しくお願いします。まずは簡単な自己紹介をしますと、私はもともとNTTという比較的堅い企業に在籍していました。そこでネットビジネスを立ち上げ、皆さんも普段お使いになることが多いと思われる「メーリングリスト」をおそらく世界で初めて広告入りの無料サービスとして1997年に立ち上げ、軌道に乗せた後に事業を売却。そこから掲示板サービスなど新しい事業を開始したりと、様々なサービス・会社を立ち上げてきました。
その時分から「あなたは3年から5年先に流行るようなサービスを仕掛けていますね」と周囲から言われることが多々ありました。2000年にその「無料メーリングリスト」を楽天株式会社に売却した後、何かアイデアに関するコンサルタント事業をやろうかと考えたのですが、当時は自分もアイデアを得る技術を、まだコントロールできていなかった為、さすがにそれをビジネスにするのは難しいと判断して見送りました。ただその時から、将来的にアイデアに関する事業を立ち上げるのであれば、誰でもアイデアをコントロールすることができる「理論」が必要になると考えていました。
そこで本日お話する内容は2007年にある仮説を思いつき、そこから会社運営を社員に任せ、自分自身はアイデアに関する研究に集中没頭してきたその研究成果「アイデア理論」についてお話したいと思います。
今回、通常の営利法人ではなく、財団法人という形でアイデアに関する事業を立ち上げることについて、周りの経営者から「営利法人にしたほうが儲かりそうなのに何をしているの?」と言われます。「アイデア理論」を広めてしまうと、自分たちの立場が危なくなるのではないかという心配もあります。それでも将来的には小学校高学年の授業に採用されるぐらいまで、「アイデア理論」を一般的なものにしたいという真剣な想いから財団法人を設立し、研究成果の公開を決意しました。おそらく理論によるアイデアコントロールが小さい頃からできるようになると、発想の方法がまったく変わってくるのではないかと考えています。
理論をセミナーで説明するには、発見の経緯を含めて長い時間が必要ですが、本日は60分しか時間がありませんので、アイデアに関する理論として既存のものとは違うなという興味をお持ちいただけるように分かりやすくご紹介させていただきます。どうぞリラックスして、お聞きください。
※次回は、「知ってはいるけど聞いたことがないアイデアの話」についてです。