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会津若松市役所
会津ならではのアイデアを「見える化」するツールとして使いたい。

「アイデア理論ワークアウト」受講後インタビュー。会津若松市役所 企画政策部 地域づくり課振興・合併グループ「かたよりーズ」代表、渡部博之さん

震災復興における不死鳥を象徴するかのような「スマートシティ会津若松」プロジェクトをはじめ、NHK大河ドラマ「八重の桜」などで脚光を浴び続ける歴史都市会津若松市。吉本興業とのかつてない試み=「ご当地移住」&お笑いによる提携プロジェクト「住みます専務~会津お笑い奉行ご当地振興」や、どぶろく特区など地域資源を活用した地域おこしプロジェクトなどを担当している同市役所企画政策部地域づくり課の渡部氏に今回、会津若松における「アイデア理論ワークアウト」を試験導入いただいた経緯を伺った。

はじめに渡部さんのお仕事についてお聞かせください。

会津若松市役所の地域づくり課振興合併グループに所属しています。

業務内容は、中山間地域の振興として人口減少が進んでいる地域でのコミュニティ活性化の取り組み、また平成の市町村合併に伴う事業(震災で遅れてしまった)の進行管理、そして副担当で定住二地域居住、つまり移住促進のお仕事もさせていただいています。

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「アイデア理論ワークアウト」を受講されるきっかけとは?

2年前、観光課に所属していた際に、吉本興業の地域活性化の取り組み「住みます専務~會津藩お笑い奉行プロジェクト」に携わらせていただいたのですが、その際の「住みます専務」であった同社竹中功専務から、「面白い知り合いがいる」ということで財団の高本さんを紹介されました。

そこで今プライベートで取り組んでいるアイデア構築プロジェクトについてお話ししたところ、高本さんから「アイデアを見える化する面白い手法がある」ということを聞き、興味を持ったのがきっかけですね。

高本さんも会津に興味をお持ちいただいているとのことで、早速、 会津のアイデア出しグループ「かたよりーズ」に提案したところ、地域おこしのアイデアなどを必要としているところだったので、「ぜひやってみたい」と実施が決まりました。

「かたよりーズ」ですか。とても面白そうなチームでアイデアに溢れている印象もありますが、今までの課題的なものはあったのでしょうか?

今までもたくさん地域おこしのアイデアは出ていたのですが、結局「それを誰がやるんだよ」となると実現しない事が多く、面白いアイデアが発散されたまま整理されず、具体化されずにその場で終わってしまうというようなことが多かったですね。

結局、その場でバラバラのまま発散されるだけで、そのアイデアのどこが強みなのか、なぜ面白いのかなど、体系立てられないでいたところも課題でした。
それを「きちんと体系立てて、まず分解をして見える化しながら、再構築していく事ができる」という事を伺って興味を持ちました。

もちろんかたよりーズだけでなく、自分自身の業務でも活かせるかなと思いまして。

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「アイデア理論ワークアウト」は「かたよりーズ」メンバー何人で受講されましたか?

告知する時間があまりなかったにもかかわらず、15名ぐらいのメンバーが集まってくれました。

髙本さんと私で町探検をしている時にたまたま入った空きビル再生物件「LINK大町」という、まさにアイデアが必要とされているリノベーション物件の1Fに、IT企業、行政、建築関係、温泉旅館、歴史紙芝居噺家の女性など、会津の様々なジャンルのアイデアマンたちが勢揃いしました。

さて実際に受講されてみて、インプレッションはいかがでしたか?

今までメンバーほぼ全員が漠然と捉えていた、「アイデアを抽象度を上げることで正確に理解し、何のためのアイデアなのか?をメンバー全員が意識共有出来る」というところが最も刺激的で面白い点でした。その共通のフォーマットで話し合えることで相違点も明確にわかりましたし、お互いのアイデアについて理解しやすかったです。

またダイスを使用して自己紹介からスタートしたのですが、これはなるほどなと思いました。

知らないメンバー同士でもランダムに変わる「ダイスの目を使った自己紹介テーマ」の発想のひねり出しで、和気あいあいと自己紹介が出来たのが印象的でした。

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さて実際に受講されてみてアイデアは出ましたか?

もちろん当日は、模造紙が一杯になるほどのアイデアが組み立てられたのですが、もっと印象的だったのは後日のかたより~ズの会合で、ダイスの組み合わせによるアイデア出しを行ったのですが、その時はびっくりするぐらいアイデアがバンバンでましたね(笑)!

またその後、ちょうど自分の業務でも新成人に向けたチラシを制作することがあって、教わったことをベースに見よう見まねでアイデア出しを行いコンセプトを決めました。

あれがあったおかげで、その前にチームでブレストをやって制作したときよりもしっかりとメンバーが意識を共有した上で仕上げること が出来たと思います。3つの「る」を贈るというコンセプトのアイデアを理論を使いながら、ブレストしてチラシにしたのですが、メンバーでアイデアに対する意見交換がスムーズに出来ました。

早速、企画で使っていただいたのですね。

やはり物事を考える際にアイデアは必要だと思うんですが、今までは漠然としてか考えてなくて、ひたすら連想して発散するイメージだったのがアイデア理論では全く異なるアプローチで行っていることになるほどなと思いました。一人で企画を練るような場合でさえも、この手法であればアイデアのゴールとしての欲求を明確にしながら、アイデアを組み立てることが容易に出来るのではないかと思いました。ですので、受講後すぐに役立てていると言えますね。

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今回は「EXPRESS」というお試し版だったのですが、次回ぜひやってみたい内容などはありますか?

そうですね。お試し版でもあり、会津のお酒も飲みながらで、とても楽しかったのですが、最終的なアイデアを企画まで落とし込むところまで行けなかったので、次回はアイデアを具体化させるまでの実用版をマスターしてみたいですね。そうすれば、かなり実践的に業務で活かせると思いました。

はい、実はまさにそのリクエストにお応え出来るコースがありまして、リアルに課題となっている製品やサービスをチームで分解して、共通理解をしてもらった上で新しいアイデアを組み立てることが出来る完全版の「アイデア理論ワークアウト」があるので、ぜひ次回は会津若松市としてご導入を検討いただければと思います。うちの福井も会津のことやお笑い奉行のことを話すうちに行ってみたいと思っているようなので(笑)

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最後になりますが渡部さんから、会津若松をアイデアでこうしたい!という思いがあれば、ぜひ一言お願いします。

はい。私にはいつも「地域・職場・プライベートのグループなど何でも、風通しを良くしたい」という思いがあって、現在の公務員という仕事のテーマとしては「人と人とをつなぐ」ことが大切だと考えています。

人と人とをつなげる潤滑油というか、その部分こそが行政の役割ではないかと思っていて、思いがけない人と人をつなげることで新たな製品、サービス、事業が生まれたり、例えば狭い集落のなかでも意外とご近所づきあいが希薄になっていたりする状況もあるようなので、そうした集落で住民のみなさんをつなげるきっかけを作ることで、地域に活力を生み出していく。

「人と人とのつながりから生まれるアイデアで、会津をもっともっと面白い地域にしたい。」そんな事を意気込んでいます。

ありがとうございました。これから会津若松にさらにアイデアが溢れるべく、お手伝いができるようにと思っています。

関連情報 URL

会津若松市地域づくり課 http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/soshiki/chikizukurika/

住んでみらんしょ。会津若松 https://www.facebook.com/aizu.teijyu

会津若松市「住みます専務~會津藩お笑い奉行プロジェクト」 (2014年度 期間満了) http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2014032000028/

かたよりーズ https://www.facebook.com/groups/katayori/

LINK大町プロジェクト http://link-oomachi.com

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