「アイデアモデル」についてのかんたん講義
「アイデアモデル」の図を使って、さらに詳しく説明していきます。
「概念」という要素、一見とっつきづらくて難しい印象があるかもしれませんが、この概念こそ人が経験によって成長とともに習得していくのものです。つまりいろんな経験を通して常に取り入れられている身近なものなのです。これは後ほど細かく説明します。
この概念が「アイデアキューブ」に機能や価値を付加している。ここで非常に難しいのが、必ず概念は抽象的なものになることです。
分かりやすく言うと「直接絵に描けない」というものが概念です。例えば愛や平和はハートマークにしてみたりするけれど、結局それはなにか物を借りて表現しているだけで頭の中にしかその概念は作られない。ここがちょっと難しいところです。
次に「接着剤」について。これは、これが存在しないとアイデアにならない要素という観点で「接着剤」と表現しています。この「接着剤」が概念に方向性や制限を加える役割を果たします。これを入れ替えるだけで様々なアイデアが理解できるようになります。これも詳しくは後でご紹介します。
最後に「アイデアキューブ」について。これは世の中に存在する既存のアイデアそのものです。つまり必ずどんなものでも、その元(基)となるアイデアが存在しているということになります。おそらく人の頭の中では、普段からこういった概念と、この「既存のアイデア」を組み替えて、アイデアを理解したり、新しい組み合わせを考えてアイデアを閃いたりということを、パズルを組み合わせるように勝手にやっているのでしょう。この組み替えという作業を脳は無意識にやっています。無意識だからこそ、この組み替えになかなか気づきにくいのではないかと思われます。
※次回は、「記憶にはタイプがある?」についてです。